2009年 02月 12日 ( 1 )

いちむらみさこさん

 2/10(火)「毎日」夕刊9面、「憂楽帳」なる小さなコラムにいちむらみさこさんの名前を見つける。

 「働く女性の全国センター」の総会で、「働くのが怖い。働かないっていうのもあっていいんじゃないか」といちむらさんが発言、これをめぐって賛否両論あったというところから働くことの意味について投げかける。

 記者は山崎友記子さん。本当に短いコラムだが、いちむらさんのラディカルさ――根元的という意味での――と、その意味を非常によく表している。「貧困」と「労働」に関する「毎日」の記事の奥深さはこの間とみに感じられるところではあるが、流石と思う。

 いちむらさんの名前を最初に拝見したのは確か「オルタ 2008年7・8月号」で、比較的最近といえば最近である。それから『Dearキクチさん、 ― ブル-テント村とチョコレ-ト』にたどりついたのだが、『ロスジェネVOL.2』にいちむらさんが寄せられた路上エッセー、「殺す市民、カレーライスでつながり生き返れ!」で僕は衝撃を受けた。暴力をここまで見据えているのか、と。

 その目で、『Dearキクチさん、 ― ブル-テント村とチョコレ-ト』を読み返すと、最初に読んだ時とはまた違った印象を受ける。ごく普通に「読み物」として読めるし、いちむらさんの筆致はあたたかでかつ、毅然としているので読み心地がいい。しかし、それだけではない読み方が色々と出来る、奥深い一冊であると認識した。

 いまのところ単著としてはこの一冊だけの様子。次にどんな言葉を発するのか、期待しながらしっかりと売っていきたい。
[PR]

by todoroki-tetsu | 2009-02-12 10:19 | 批評系 | Comments(2)