2008年 09月 14日
マキノ雅彦さんと阿川佐和子さんの対談(「週刊文春」9/11号)
ちょっと古くなってしまったけれども、色々考えさせられたので。
「週刊文春」9/11号の「阿川佐和子のこの人に会いたい」にマキノ雅彦さんが登場されている。別段好きというわけでもないし、マキノさんの監督作品も未見。なので、ありていにいってしまえば、さほど思い入れをもって読み始めたわけではない。
が、次のようなお話に、ドキっとさせられた。
文脈から、ここでいう「最近のプロの人たち」とは、主に映画監督を想定していらっしゃるように思えるのだけれども、これは僕のような書店員にも大いに刺激になる。
要するに、お客さんに喜んでもらってナンボ、ってことなんだ、自己満足で仕事をしてちゃいかんよ、というように、ひとまずは受け止めた。
なぜだかふと、吉本隆明さんを思い起こす。講演での質疑応答なんかには、聞かれたことになんとか精いっぱい答えようという、そういう気持ちがすごく伝わってくるのですね。
やっぱり、伝える努力というか、相手に見て、聞いて、買って、よかったなあ、と思わせるようでなきゃだめだ……。
そんなことを考えながら「オルタ」9・10月号 の特集「1995」を読む。
僕の想像していた以上の密度の濃さ。印象については別途記したいと思うけれども、考えに考え抜いた末に、このような形になったのだと思う。レイアウトやデザインなど、「伝え方」をすごく意識しているな、と(あ、勝手に想像しているだけです)。
こうした作り手の「意気」を、ちゃんと売り場で演出すること――例えばそんなことが、出来る/すべきことの一つなのかな、などと考えている。
「週刊文春」9/11号の「阿川佐和子のこの人に会いたい」にマキノ雅彦さんが登場されている。別段好きというわけでもないし、マキノさんの監督作品も未見。なので、ありていにいってしまえば、さほど思い入れをもって読み始めたわけではない。
が、次のようなお話に、ドキっとさせられた。
「最近のプロの人たちは客に媚びたくないっていうのがカッコいいセリフになってるけど、僕は客に媚びないで職人があり得るのかと。芸術家だと思ってるから客に媚びないというフレーズが出てくるんですよね」
文脈から、ここでいう「最近のプロの人たち」とは、主に映画監督を想定していらっしゃるように思えるのだけれども、これは僕のような書店員にも大いに刺激になる。
要するに、お客さんに喜んでもらってナンボ、ってことなんだ、自己満足で仕事をしてちゃいかんよ、というように、ひとまずは受け止めた。
なぜだかふと、吉本隆明さんを思い起こす。講演での質疑応答なんかには、聞かれたことになんとか精いっぱい答えようという、そういう気持ちがすごく伝わってくるのですね。
やっぱり、伝える努力というか、相手に見て、聞いて、買って、よかったなあ、と思わせるようでなきゃだめだ……。
そんなことを考えながら「オルタ」9・10月号 の特集「1995」を読む。
僕の想像していた以上の密度の濃さ。印象については別途記したいと思うけれども、考えに考え抜いた末に、このような形になったのだと思う。レイアウトやデザインなど、「伝え方」をすごく意識しているな、と(あ、勝手に想像しているだけです)。
こうした作り手の「意気」を、ちゃんと売り場で演出すること――例えばそんなことが、出来る/すべきことの一つなのかな、などと考えている。
by todoroki-tetsu | 2008-09-14 00:17