2008年 05月 28日
存在感抜群の『軋む社会』
書き込みが遅くなってしまったが、一昨日に本田由紀さんの『軋む社会』は無事入荷した。
双風舎さんのブログでも以前記しておられたけれども、表紙がすごく、いい。よくこの写真をセレクトしたな、と編集者のセンスに脱帽。棚で面にすると映える映える。
まだ読み始めたばっかりだが、期待にたがわず、面白い。
以前に『思想地図』に寄せられた芹沢一也さんの論文について記した折にも「社会統合」について少しだけ触れたけれども、本田さんが
「高度経済成長期から一九九〇年代初頭にいたるまで、この三領域(家族―教育―仕事のこと。等々力注)のあいだには、たがいに資源を投入し合う(一見)スムーズな循環関係が成立していました」(P.4)
と述べておられるのを見て、渡辺治さんや後藤道夫さんが強調されていたいわゆる「社会統合」「企業社会」といった言葉をまた連想した。
多分ニュアンスはそれぞれに違うのだろうと思うし、それはひょっとすると決定的な違いも含んでいるのかもしれない。
『軋む社会』から、どんな「ライン」が引けるのか、読み進めながら考えていきたい……こうしてまた『ディオニュソスの労働』が遠ざかっていく……。
双風舎さんのブログでも以前記しておられたけれども、表紙がすごく、いい。よくこの写真をセレクトしたな、と編集者のセンスに脱帽。棚で面にすると映える映える。
まだ読み始めたばっかりだが、期待にたがわず、面白い。
以前に『思想地図』に寄せられた芹沢一也さんの論文について記した折にも「社会統合」について少しだけ触れたけれども、本田さんが
「高度経済成長期から一九九〇年代初頭にいたるまで、この三領域(家族―教育―仕事のこと。等々力注)のあいだには、たがいに資源を投入し合う(一見)スムーズな循環関係が成立していました」(P.4)
と述べておられるのを見て、渡辺治さんや後藤道夫さんが強調されていたいわゆる「社会統合」「企業社会」といった言葉をまた連想した。
多分ニュアンスはそれぞれに違うのだろうと思うし、それはひょっとすると決定的な違いも含んでいるのかもしれない。
『軋む社会』から、どんな「ライン」が引けるのか、読み進めながら考えていきたい……こうしてまた『ディオニュソスの労働』が遠ざかっていく……。
by todoroki-tetsu | 2008-05-28 23:26 | 業界