鈴木敏文『朝令暮改の発想』読了

 今更ながら、鈴木敏文さんの『朝令暮改の発想』を読了した。セブンイレブンについて、あるいは鈴木さんについて書かれた本は色々あるけれども、やはりご自身の記されたものがいい。本書もどなたかがかなり編集をされているのだとは思うが、小売業に携わるものにとって必読であるのは間違いない。

 読むたびに色々気づかされることが多い。例えば、

 「発注は小売業にとって意志の表れです。」(P.184)

 という言葉。単品管理を徹底してきた鈴木さんから発せられる言葉だけに、当たり前の言葉が当たり前に聞こえず、むしろ新鮮である。

 要するに、僕自身徹底できていないということだろう。配本システムを前提としている商売であるのが本屋であって……などという言い訳は通用しない。

 もちろん、気にかかる新刊はなるべく事前に動いたり、また情報を得るためにも編集者――営業さんに話が来ている段階ではもう遅い、というときもなくはないし、営業さんにもよるけれども、やはり作り手のナマの言葉を聞くのと聞かないのとでは力の入れようが違う――に連絡を取ることもある。

 でも、そんなことをしているのはほんのわずかでしかない。

 その「わずか」を、少しでも広げていけたら、と思う。
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by todoroki-tetsu | 2008-06-12 23:34 | 運動系 | Comments(0)

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