存在感抜群の『軋む社会』

 書き込みが遅くなってしまったが、一昨日に本田由紀さんの『軋む社会』は無事入荷した。

 双風舎さんのブログでも以前記しておられたけれども、表紙がすごく、いい。よくこの写真をセレクトしたな、と編集者のセンスに脱帽。棚で面にすると映える映える。

 まだ読み始めたばっかりだが、期待にたがわず、面白い。

 以前に『思想地図』に寄せられた芹沢一也さんの論文について記した折にも「社会統合」について少しだけ触れたけれども、本田さんが

 「高度経済成長期から一九九〇年代初頭にいたるまで、この三領域(家族―教育―仕事のこと。等々力注)のあいだには、たがいに資源を投入し合う(一見)スムーズな循環関係が成立していました」(P.4)

 と述べておられるのを見て、渡辺治さんや後藤道夫さんが強調されていたいわゆる「社会統合」「企業社会」といった言葉をまた連想した。

 多分ニュアンスはそれぞれに違うのだろうと思うし、それはひょっとすると決定的な違いも含んでいるのかもしれない。
 
 『軋む社会』から、どんな「ライン」が引けるのか、読み進めながら考えていきたい……こうしてまた『ディオニュソスの労働』が遠ざかっていく……。
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by todoroki-tetsu | 2008-05-28 23:26 | 業界 | Comments(0)

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