本田由紀『軋む社会』、もうじき入荷

 『フリーター論争2.0』、『無能力批評』、『ロスジェネ』……もう目白押しで大変な5月だが、強烈な一発がもう間もなく。本田由紀さんの『軋む社会』である。

 多分うちの店には、来週の26日か27日には用意できると思う。

 本田由紀さんの単著・編著はガチガチの研究書ばかりで、これはこれで僕は大好きなのだが、目次から想像する限り、今回の新刊はそうした研究の中でつむぎだされた、より直接的なメッセージの集積のようだ。

 以前に本田さんの講演を伺う機会があったのだが、「私は調査の人間です」と明言されていたのに僕はしびれた。今、人文・社会系の議論をひっぱっているのは間違いなく社会学畑の方々だと思うのだが、その中でも社会・生活調査をベースにされる方の活躍がまだまだ少ない気がする。もちろん、人がいないわけではない。けれど、調査という営みはやや地味でもあり、時間もかかるので、アウトプットが出にくいのだろうと想像する。

 本田さんは言うべきこと/言いたいことをズバッとおっしゃる方だ、という印象を講演では受けたけれども、同時に、人並み以上に言葉を吟味しながら話を進められているように思えた。自分の重ねてきた調査の重みを、常に背負っているような気がする。

 だからこそ、その本田さんがどのようなメッセージを発するのか、興味津々である。

 いわゆる若者論に属する本だろうと思うが、「ロスジェネ」って何だろう? と思うやや上の世代辺りがターゲットになるだろうか。

 いずれにせよ、楽しみである。
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by todoroki-tetsu | 2008-05-24 21:34 | 業界 | Comments(0)

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