『蟹工船』が熱い!

 『蟹工船』が売れている。直近では5/2の読売新聞の記事の影響がデカい。

 が、この少し以前からは兆候はあった。文庫売場の担当者に聞くと、やはり若い人が多いらしい。ネットで何かしら情報を得て来店される方が多い由。

 実際のところは不勉強でよく分からないのだが、震源は浅尾大輔さんかもしれない。3/13の東京新聞夕刊に浅尾さんが「小林多喜二の励まし――『未完の物語』の続きを生きる」というエッセーを寄せられてから徐々に店頭の動きが増してきたように思える。

 僕自身は大昔に読んだきり。随分とひねくれていた時期があって――それは今でもそうなのだけれど――、あまり人が読んでいないものを読んでやろう、とプロレタリア文学に挑戦しようと思ったのが高校時代。宮本百合子やら徳永直やらとともに図書館で読んでみたことがあった。正直、あんまり面白いとは思わなかったというか、よく分からなかったのだが、小林多喜二だけは、結構面白く読めた記憶がある。自分も道産子だから、というだけだったのかもしれない。僕にとっては三浦綾子さんと似たような位置にある。三浦さんは文句なしに僕は大好きな作家さんだ。

 こうした作品はともするとやれ組織だの党派だのという話になってしまいがちだと思うのだけれども、最初に読んだ時分はそんなことはさっぱり分からずに読んだ。さあ、30を過ぎた今読み直すとどうだろう? これを機会に読み直してみようと思う。

 追加分がようやく入ってきたので、『反貧困』と一緒に社会科学書売場でも置いてみることにした。

 お客様からはどんな反応がくるだろうか。楽しみである。
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by todoroki-tetsu | 2008-05-10 23:53 | 業界 | Comments(0)

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