『丸山眞男話文集』

 みすず書房さんから、『丸山眞男話文集』が刊行される。

 第1巻が店頭に並ぶのはおそらく5/20すぎ。全4巻で、第1巻以降は三ヶ月ごとに刊行予定だそう。「手帖の会」の編集だから、当然内容は折り紙つきである。

 1936年執筆だという「現状維持と『現状打破』」(第1巻)はぜひ読んでみたい。が、それ以上に、第三巻・第四巻に安東仁兵衛を交えた座談が収録される(予定)のに興味津々。新刊書の中で安東さんの名を見かけるのは久しぶりに思う。もっと見直されていい人の一人ではないか、と常々考えている。

 しかし率直なところ、販売にはなかなかの苦労がある、と思っている。きっちりと展開するつもりではあるのだが、お買い上げになるであろうお客様の様子はおおよそ見当がつく。ご年配の、主に男性であろう。もちろんそれが悪いなどというわけではない。が、丸山眞男を幅広い読者に、ということを考えると、これがなかなか難しい。

 一昨年は苅部直さんの『丸山眞男』がよく売れたが、それから以後丸山読者が広がったか、と考えるとよく分からない。『思想地図』でも丸山にはしばしば言及されているものの、さあ、どこまでの読者をつなげられるか。

 闇雲に積めばいいという問題ではない。何か仕組みを考えねば。
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by todoroki-tetsu | 2008-05-05 08:54 | 業界 | Comments(0)

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