「凱風通信」から

 版元さんから頂いたDMをチェックしていたところ、凱風社さんのご案内、「凱風通信」が目にとまる。

 PD叢書なるシリーズがあることを恥ずかしながら初めて知る。今月発売になるのは『嫌戦 坂口安吾アンソロジー』なのだそうだ。これは興味深い。社会科学の言葉も大事だが、文学の言葉も大事、僕のような文学音痴にはもってこいだ。期待したい。

 もうひとつ、気になったところ。「二〇〇八年を振り返って」という小さなコラム。流通について記されている。凱風社さんのところへは「返品了解」を求める書店からのファックスが絶えないそうだが、凱風社さんは委託期限を過ぎた返品もすべて入帖していらっしゃるのだそうだ。となると、どうも取次の体制が絡んでくるようで、このコラムでも「個別事情を無視して取次が一方的に『逆送』するのは、書店にとっても版元にとっても百害あって一利なしだ」と記されている。

 僕は大変に共感したが、ふと、わが身を翻ってみるに、新刊委託はともかくも、注文品を売りきっているかと言えばそんなことはないのであって、さあ取次さんにも何かしらの課題はあるだろうけれども、それを言えるほどの何ものかがなしえているかは心もとない。

 そりゃあいざ交渉事になれば、食うか食われるか、口八丁手八丁で取次さんとも版元さんともやりあってきたつもりだし、これからもやるつもりではあるけれども、なんかこう、じっくりと関係性を築きながら読者・顧客に提案していくようなことが、少しずつでも出来ればとも思う。
  
 まあ、身をもって示していくしかないんですがね。
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by todoroki-tetsu | 2009-01-02 23:19 | 業界 | Comments(0)

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